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安土小学校移転・建て替え問題に付いて。 [コミセン問題]

この頃、安土では小学校移転・建て替え問題が囁かれている。

 

今から14年前の平成12年から安土小学校の同窓会長を務めている関係で、移転問題を協議する会議の委員となる様に依頼を受けているが、聞けば、委員の殆どが賛成派ばかりだと聞く。

 

「あんたはどうよ?」意見を求められ、私の直観は「賛成はし兼ねるな~」である。「で、委員を受けて呉れますか?」に付いては、「よくよく知っている顔ぶれの中で私が反対をすれば、皆さん、お困りになりませんか? それに今、私は大層忙しくて・・・」と、言葉を濁した。

 

 

それから時間が経過し、再度の要請を受けた。

「委員の全てが賛成では、どうも会議になりません。だから、反対でも結構ですから委員を受けて貰えませんか?」である。

更に昨日、学校評議委員会でも、評議委員の中からも委員選出の依頼が来ているらしく、再度の要請を受け、その場でも、移転は余り乗り気でない旨を伝えた。

 安土小学校移転・建て替え問題に付いて、私は移転と建て替えをごっちゃに議論してはならないと考える。

一つは移転であり、もう一つは建て替えの2つの問題として、別々に考える必要があろう。

 

近江八幡市内では、幾つかの小学校が建て替えられ、またその計画もあるが、それらは全て、同じ場所に建て替えられるのであるが、安土小学校の場合は、場所の制約もあって移転が条件になっているらしい。

 

先ず移転に付いてだ。

 

私は、然るべき理由がない限り移転は避けたいと考えている。

安土小学校は、114年間に渡り立地条件が良い駅前に位置し、直ぐ近くには公民館や保育園もあり、長年に渡り地元常楽寺地区の住民に親しまれ愛されてきた。

誰もが顔見知りと言う地方特有の風土の中で、地域の教育力も高い。

最近、郊外型と呼ばれる学校を目にするが、幾ら敷地が広いと雖も、殺風景な田んぼの中に学校が建っている様は、とても良いとは思えない。

現在の安土小学校の様に、人々が行き交い、賑わい、そこに人々の生活の風景や活気がある中で子どもは育って欲しいと私は願っている。

 

更に、小学校は、卒業生の思い出の故郷である>

 

それは、安土に住まいする卒業生だけではなく、遠い地で暮らす卒業生にとっても忘れがたい「地」である。

13年前に安土小学校100周年記念事業で、私は実行委員長を務めた際に、イベントの趣旨は、卒業生、在校生、そして小学校を支える近隣の住民による自発的・自主的なイベント参加を呼び掛けたところ、愛校心のお陰もあり、地元下横町の皆さんに依る時代行列や江州音頭を始めとして数々のイベントが実施され、6,000名に上る参加を頂き、小学校への想いの深さを痛感した。

 

今も忘れられないのは、町外に住まいされている卒業生からお叱りの手紙を頂いたことである。高齢の方で、「どうして私たちにも連絡が貰えないのか?」との趣旨のお叱りだった。

残念ながら安土小学校同窓会は、高校や大学の同窓会みたいに県外や県内他町村まで同窓会組織が行き届いていない為に、申し訳ないことをしたと反省している。

 

提案の移転に付いては、公民館と一体とした新築が検討されているらしい。

 

この構想は、昔、ブログに書き記したと思うが、十数年に鹿児島県で実施された「校区公民館」が青少年育成に効果を発揮し、それ以来、全国に広まったものだ。

賛成派の皆さんは、公民館も古くなった、校内の駐車スペースが狭い、この際、新築をしなければ、次回は何時になるか心許ない、等々の理由を述べられる。

 

私としては、それらを理解できないではないものの、箱ものの建て替えには慎重であるべきだと考える。

 

それぞれは税金だから、受益に預かったもの勝ち、みたいな風潮もあるが、公共施設も私的な建物同様に、始末第一だろうと近江商人としても思う。

子どもに十二分な子供部屋を用意したとしても、出来の良い子が育つものではない。今ある状態を工夫する姿を見せるのも立派な教育だと考える。

 

私の望みとしては、今の場所での改築なり新築が良いと考える。スペースが狭ければ、中長期の計画を立てて、土地の確保を目指したい。

現状では、駅に近く、公民館も近く、常楽寺地区の住民に長く見守られてきた小学校であると同時に、安土駅前の賑わいにも大いに貢献している。

 

子どもも老人も元気な安土な安土の町が、私は好きだ。

仮に移転して、何らかの開発をしたとしても、安土駅前の賑わいは廃れてしまうだろうと、私は思う。

 

だいたいにして検討委員会は、検討とは名ばかりで既に結論が出ているものが多いのが通常である。だから、意見を述べたところで始まらないとの懸念もあるが、一市民の義務として思うところを述べた。

 


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