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自分の立ち位置

閑であっても、また忙しくても、どんな時でも、
   私は、ふと我に返ると云うか、自分の立ち位置を確かめる瞬間がある。

たいていの場合は、脳内イメージの言語で済まされるが、時折、整理された文章に書き落とす日がある。
そんな訳で、イメージを文にしてみた。

今日は、そんな一日。
タイトルはない。 敢えてつけるならば・・・・、「こころ模様」かな。

過去 

知らない街に行った時

様々な感情が湧いてきた

 

 都会のそれは、総じて興奮と寂しさ

 田舎のそれは、充分過ぎる退屈とやすらぎ

 

 そこは人が行き交う場所

 

 矢の様に素早く幾千もの顔が 

 なんの挨拶もなく 知らんふりして遠ざかる

 

 私は 自分がどんな顔であったのかさえも不明になる

 

 人また人が ただ歩いているだけなのに

 そこに、「群衆 独りぼっちの自分」の絵柄が完成する

 

 私は 幾度か泣き出しそうな憂鬱に襲われた

  

 狭いカフェーに飛び込み

 せっかちな時間から 辛うじて自分を守る

 

 

田舎 そこには山と川と田んぼがあって

   大昔から住み着いた住人は みんなが知り合い

 

 ごく偶に人と擦れ違うと

 ずっと遠くから互いの存在に気付き ゆったり挨拶を交わす

 

 偉大な自然に 時折 感動したりもするが

   やがて空気や水の様に 当たり前の存在へと成り下がる

 

 退屈を通り越した静寂の果てに

   奥底の若気がメラメラと不満を呼び覚まし 興奮を夢見る

 

そして

 私は住み慣れた場所で

 慣れ親しんだ暮らしを送っている

 

 退屈と興奮を適度に制御して 仕事に暮らしに忙しい

 

人は 求める生き物らしい

 

 求めて 得られる時もあれば

 求め過ぎて 失うこともある

  

 勝ち負けの得失とか モノや金の損得は 底が知れている

 反して 心や魂の遣り取りは 罪深い様相を呈してしまう

 

私は 求めない

 人に 心を、魂を 求めない

 

 人は 孤独であるべし、と 私は思う

 人は 私は 独り生まれ 独り死ぬ

 

 孤独の深淵は 

私に 細やかながらも逞しさと優しさをもたらす

 

 もしも私に 力が湧いたら

   私の心に人の心に 蛍ほどだろうが明りを灯したい

 

私は 与えよう

   義務のない自由意志で 人に私に 輝こう

 

 そして いつの日か

独り静かに 死に逝きたい

 


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YOKIHI

一人ぼっちで暗いトンネルを掘っているような心模様は、カミュさんらしくありません。住み慣れた場所で慣れ親しんだ暮しが送れるなんて、とても恵まれた境遇かと思います。故郷を終の棲家にしたいと思っても新天地でなければ、残りの人生を送れない者もいます。多くの友達、知人に別れを告げて未知の土地で1からやり直すことは、若くない私にはかなりのエネルギーが要求されます。それでも目標があるから前だけを見て突き進めるのです。東の方に40年来の貴方のファンがいることを忘れないで!だから孤独だなんて言わないでください。穏やかで頭脳明晰で、そんな貴方に私は勇気をいただいているのだから。カミュさん、ゴルフを始めてみてください。 世界観が少し変わりますよ。
by YOKIHI (2013-03-04 10:51) 

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