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安土経済人塾 第21回

昨夜は、安土経済人塾。

講師は、近江八幡市の㈱大進 会長 際田(きわだ)博巳氏。

幼い頃の体験から今日に至るまでを、話されたのであるが、訥々とした口調の中に、誠実さと共に、彼の頑張って来られた軌跡を垣間見た。

一時間が彼の話しで、次の一時間では質疑応答であるが、30人程度の参加者は、誰一人として余所見することなく、みんなして彼の話を聞き言った。

それは、まるでドラマを見ている様な感覚だった。

更に、このドラマは、当の本人の口から、人数が制約された一室の中で、生放送で展開し、同じ時間を参加者が同時に共有できるのだから、贅沢極まりない。

熊本生まれの彼が、幼い時、どんな生活をし、どんな親であったかのかとか、また、高校卒業後、2万円を持ち出し、一万五千円で身支度を整え、ポケットに五千円を握りしめた門出から、現在の会社経営に至るまでの話しは、皆に感動を与えるものであった。

私は、講演は文字にすると、つまらなくなると考えている。

彼の言葉だけではなく、彼の話しぶりや間合い、彼の存在感、彼の空気などから感じ取れる全てを、感じ取り、自分の感覚に照らし合わせながら、一つの世界を創り上げる。

この場合、自分の世界観と被るものもあれば、被らないものも、当然ある。
これが、他者と言うか、他人を認める作業である訳なのだが、ここに発見とか感動とか、悩みが生じる。

人が、一人前である為には、如何に多くの悩みとか、他人を理解しているに尽きると私は思う。

単に知識を習得する為だけの授業ならば、それで十分かも知れないが、人生観とか世界観、何を大切に思い、何にどのように感動し、如何に生きようとしているのかに付いては、演劇、舞踏、絵画や音楽の鑑賞が適していて、人の話を聞く事は、これらに近い感覚があると私は思う。

質問に付いては、私が勝手にランダムに指名しているが、経済塾も早や二年を経過した今では、誰を指名したとしても、みんな、適格に、感想なり質問が出て、講演が深まる。

7月の安土経済人塾は、24日。
講師には、カンキ建設の会長、皆黒幸男氏。

8月は、前環境生協理事長、菜の花プロジェクト理事長の藤井絢子氏を予定している。


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