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糸瓜(へちま)のある風景(その1) [へちま]

美しい情景に出会えば、詩的な言葉を思い付く。

今の私にとって、糸瓜が、その一つである。

高橋さんにお願いした糸瓜ハウスを訪問し、色んなものを目にした。
帰ってからも、そのイメージはどんどんと膨らみ、明快な言葉になる。

情景であっても言葉であっても、良いものは次なるイメージを生み、生きる意欲さえも掻き立てる。

今日は、そんな言葉を書いてみよう。

<font size=5 color=blue>へちまのある風景</font>

昔は、何処の家でも軒先に糸瓜を植えていたものだ。
5月から6月上旬に種を植え、梅雨時期には蔓が伸びる。
強い夏の日差しを受ける頃には、糸瓜が覆い繁り日除けとなる。
  ⇒ 今、流行りの<font size=4 color=blue>グリーンカーテン</font>だ。

産物は、<font size=4 color=blue>ヘチマタワシとへちま水</font>

へちま水は、飲用と化粧水に利用されていた。
 
正岡子規と糸瓜(子規の辞世3句)
 糸瓜咲て痰のつまりし仏かな
 痰一斗糸瓜の水も間に合わず
 をとヽひのへちまの水も取らざりき

織田信長と糸瓜
 信長の家紋は糸瓜の花  ⇒ 安土に縁が深い
 <img src=http://www.oyakatasama.com/oda/img/kamon/mokkou_b.gif>

糸瓜は水に漬け、乾燥させ、種を取り出し、タワシに利用された。
 食器や鍋をヘチマタワシで洗えば、洗剤が要らないと言う話も聞いた。

へちま栽培について。
 豊かな近江の土と清らかな湧水で、無農薬栽培をする。
 <img src=http://pds.exblog.jp/pds/1/200608/31/07/e0093407_1052245.jpg>

この川は、黄土(おとんど)。おばさんたちの会話場所。
 小さい頃から、一度も水が枯れた事がなく、湧水が豊富。
 その温度はいつも12度だから、夏は冷たく、冬には温かい。
 昔は、たえず幾人ものおばさんが居て、この川岸に並んで、米をといだり、お茶碗や野菜を洗ったり、洗濯板を使って、衣類の洗濯をしていたものだ。当然、上と下があって、飲み水は上で洗濯は下と、使い分けていた。

(下へ続く)
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