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麻 (その1) [みのむしふとん]

この何日か、麻に凝っている。
と言うのも、先日、「みのむし要塞」をK社に送ったところ、本麻ふとんも提案して欲しいとチャンスを頂いた。

麻は、5000年も昔から使われてきた繊維であるらしい。
私の住まいする近江(滋賀県)の湖東地方は、麻が地場産業で、麻関連の仕事に従事している友人も多い。
そんな訳で、麻について調べたり、製品化したりは、好都合な場所である。



「最高なのは、麻のハンカチ」と言われますが、どうして最高かと言うと、汗を吸う力が強くて、しかも直ぐに乾くからです。
魚網でも、昔は麻でした。水につけたら、直ぐに水を吸って重くなり、海に沈むんです。そして、網を上げれば、直ぐに乾くんです。

最近は、高級婦人服にも多いですね。
太平洋戦争の時の、海軍の将校さんが着ていた白い夏服も、本麻なんですよ。

汗を吸って、涼しいのは、やっぱり麻。
そんな麻ですが、麻ふとんは、難しいのです。
最近、出回っいるのは、殆ど、中国製。値段は安いが、使えたものじゃない。
ノイル(落ち綿)を使っているから、ペチャンコになるし、ホコリがひどい。


昨夜、提案書を書いたが、その一部を紹介してみます。
少し長いですから、気が向いたら方だけ、適当に読んで下さい。

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はじめに

ワタセは明治6年に創業し、ふとんを作り続けて今年で134年を迎えます。
平成10年には、京都工芸繊維大学の加藤力教授とゼミの学生さんの協力を頂いて、ワタセ工場内に【ふとん博物館】を作りました。ふとんの歴史、睡眠の構造、寝具の役割、これからの寝具についてと、総合的に研究しています。

ワタセは歴史が古いだけでなく、平成12年には「みのむしふとん」、今年度には「みのむし要塞」と、数々の新製品を発明し、また幼稚園のクラス全員でお昼寝できる世界一大きなおふとんを製作して寄贈するなど、活躍する博物館を目指しています。

他にも、京都の葵祭でお馴染みの下賀茂神社に別誂え正絹座布団200枚を納めさせて頂き、三重県のお祭りに使っておられる大入道(身長5m以上)の綿入り丹前の製作など、普通では手に負えない仕事もしています。

(下へ続く)
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