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お仕事日記 その3 [みのむしふとん]

住宅や衣服に付いて、形状は、単なるデザインではなく、機能や快適さ、楽しさ、安心感を追求して、幾多の工夫がされている。それぞれの目的を果たさんが為に、形に拘ったと考えられよう。動物のネグラを観察しても、それらの形状の美しさに私は感嘆する。そこには、睡眠に拘った形が存在するからである。

脳波測定については、従来の布団とみのむしふとんの差異は、殆どみられなかった。
試験者には、初めて眠るみのむしふとんであったに拘わらず、従来の布団と変わらない脳波状態であったことは、寧ろ好結果と判断できる。

睡眠は健康と、とても深い関係がある。健康な人でも、寝付けない人、不眠症の人と睡眠に不安を抱えている人も多い。老人、幼児、病人、障害者においては、睡眠の不安は尚更と考えられよう。今後は、介護・福祉分野を対象にみのむしふとんの特徴を活かした改良も進めていきたい。
みのむしふとんは、四百年間に渡り平面型長方形の布団であったものを、立体型楕円形へと形状を変えた。今回の試験結果で高い評価が得られたことにより、この変化を進化であると理解したい。

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○成果の活用

今回の研究で、従来の布団の形状を進化させる有効性が官能試験に依って科学的に証明されたと理解している。脳波測定では顕著な変化が見られなかったものの、SD法による総合評価は通常の形状の布団よりも高く、これは、楽しさ、心地良さ、そして安心感等や落着きと言った心理的・精神的な良さが評価されたと言えよう。
単なる形状の変化と簡単に論じられるかも知れないが、建築分野においても服飾や家具業界においても、その歴史は、形状の進化の歴史と言っても過言ではない。それらは全て人間にとっての幸せを目指した結果なのである。布団が、何の工夫もなしに400年間四角であったことの方こそ、問題であると私は考える。今回の成果で、自信を深くして「みのむしふとん」の更なる開発に努めたい。
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