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耐光性

歯痛で顔まで腫れ、泣き泣きの数日であった。
それでも通販生活の仕事は放ってはおけず、頑張っている。

ようやく時間が出来たから、今日の午後、歯を抜いた。
その後、商工会の新年会に出席して、只今、帰宅。

さて、通販生活であるが、いよいよ大詰めである。
掲載されるページも、1ページ全面と決まり、喜んでいる。

しかし、未だ問題を抱えている。
その一つは、耐光性である。これは、日に干した時の色の褪せ具合の程度の事で、通販生活の場合は、耐光度4級以上が基本になっている。
これは、一般的なポリエステルとか綿の生地の指標であるのだが、麻にも適用されるとのこと。

今回の表生地は、京都の手染めボカシ。
この染め工法は熟練の技を要し、染め職人の重野さんは、伝統工芸士に認定され、叙勲もされた方である。一枚一枚、丹念に染め上げられ、京都の着物に止まらず、三宅一生さん等のデザイナーの服地も染めておられる。それだけに、自負もあり、自信も持っておられる。

そんな訳で、『通販生活の基準が如何に厳しかろうが、充分に通る筈だ。』と、私は思っていた。なにしろ、素材も加工も製法も、現在の日本で考えられる最高なんだから。

しかし、耐光性は3級だった。

【麻は風化する。
しかし、それが、麻の味。
これまで、一度もクレームはない。】

プライドの高い職人さんだから、こう考えられる。

ところが、通販生活さんでは、「それは困る。」となる。

どちらも、それなりに筋が通った見解であり、私自身も、双方の言い分に納得できる。

先週の金曜日に、この一悶着が持ち上がり、今週の水曜日に決着を付ける為に、只今、染色で大騒動の最中。
ベテラン職人の重野さんに、無理を頼んで、あらゆる手段を講じて貰っている。

問題点は、色々ある。
染料は、最高の5級を使っているのだが、麻は染料の吸収が悪い。
染料には2種類あって、手染めで使用するのは直接染料で、反応染料より耐光度が悪い。
耐光度は、色によっても差がある。

これらを総合して、色んな手立てを講じて、只今奮闘中なんである。

他にも、本麻ふとんの洗濯に付いてとか、色々と難題を抱えていて、それ等を、何としても後3日で解決しなければ、である。

『まぁー歯を抜いた事だし、もう歯痛に悩まされることがないだけ儲けものか~』である。
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