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2週間の憂鬱 (その1) [みのむしふとん]

この2週間であるが、何とも憂鬱な日が続いた。
と言うのも、それまで2ヵ月間を掛けて本麻ふとんについて学習し、現在考えられる最高の商品を企画し、作り上げ、提案して来たものが、本日、K社の会議にかけられ、合否がなされるのである。

学習、企画書作り、そしてモノづくりと、活動的に動いた2ヶ月間は、なんとも楽しい毎日であった。それこそ「商売そっちのけ」と言った感じで夢中になれる。

そして、
考えられる事、出来る事、その全てをし終えたのが、先月の末。
これで提案の最終形。

私「いつごろ、採用されるかどうかの結果が分るんですか?」との問いに、
担当者さん「12月13日の当社の社内会議に掛けます。」とのこと。

私「大丈夫でしょうか?」と質問するも、「未だ、なんとも分りません。」と返事。
更には、「現段階では採用が決まった訳ではありませんので、くれぐれも早合点だけはしないで下さい。」と、釘も刺されている。

と言う訳で、この2週間と言うものは、何を付け加えることもなしに、ただ待つだけの状態が続いた。
やるせない、と言うか、なんとも居(い)た堪(たま)れない心境なのだ。

本来なら、この様な企画を何本も抱えていれば良いのだが、なにぶん弊社の今の実力では、これが精一杯。地方の弱小の「ふとん屋」が、メジャーの媒体に取り上げて貰える瀬戸際なのだ。

「みのむしふとん」の様に私が開発したものなら、特許の関係で専売だから、他に競合がない。しかし、今回の様な「本麻フトン」については、話が違ってくる。
それでも、この「本麻フトン」に馳せる思いは、私一人の夢ではなくて、滋賀県の地場産業が4百年に渡って積み上げて来た「技術の高さ」と「職人の存在そのもの」を全国に知らしめたいと願っている。

言うならば、【近江の麻の素晴らしさ】と、それを支え、さらに発展させて来た【近江の麻職人の心意気】を、下請けとして損なわれる事無く、そのまんまを100万部の紙面に載せて宣伝し、販売して頂ける絶好のチャンスが目の前なのだ。

と、この様に、この企画に対する私の夢も、地域の夢も大きい。
更には、この企画が採用されれば、大きな売り上げも付いてくる。

(下へ続く)
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