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仕事とワールドカップ (その2)

(上からの続き)

30年、中小企業の社長をして来た私であるが、実際のところ、調子よく儲かった例がない。勿論、私も経営者だから、儲けたいに決まっているが、商売=儲け、ではないと考える。
無能な経営者の言い訳? とも聞こえるかもだが、利益についての私の見解は、「利益は、再生産出来る喜びである。」だ。これは、私の尊敬する細谷卓爾氏が言われたことである。
儲かったら、ドイツにワールドカップを見に行くとか、高級マンションに住むではなくて、「また、仕事を続けられる。」ことを意味する。
残念ながら赤字続きで、仕事を継続できない事態に陥った友人達を、これまで沢山見てきたが、それでも未だ頑張って居られる事に感謝しなくてはな。

私の住む滋賀県の近江商人は、儲かっても決して贅沢はしなかった。【始末】と【三方良し(売り手良し・買い手良し・世間良し)】を家訓とした。
結果として儲かったら、人知れず、橋を作ったり学校を寄付したり治水工事をしたりと、隠匿善事(いんとくぜんじ)に励んだ。

私の学生の頃は、大学に行く目的は、学問を修め、真理を追求し、世間様の役に立つ事と、未だ、素直に思われていた時代である。もっと昔に遡ると、旧制高校の学生は華美に流されない為にと、わざと汚い恰好をし貧乏を善しとした。
子供染みた理想主義と笑われるかも知れないが、私たちの世代は、自分自身の幸せよりも社会の幸せの為にと若い日を過ごした全共闘世代である。
私なんか、卒業証書を自分の為に有利に使うことにすら嫌気が差して、無理と留年をしたお目出度い人間である。

相手にした壁が、あまりに大きく背負いきれず、敢え無く惨敗の感があるが、手法は兎も角として、根性は今も健在と思っている。一連のホリエモン騒動と村上ファンドであるが、若い世代が何がしかにチャレンジするに付いては、応援したいと思っている反面、「なんか、根性が違うよなぁー」と、正直なところ不信感を抱いてしまう。

と、まあ~、話は逸れに逸れ捲くったが、私は、なかなか儲けられない迄も、今夜のワールドカップを楽しみに観戦できる身分である。

『おー、あと、4時間で始まるぞ。
あーあ、始まってしまえば、終わってしまうしぃー・・・。、
しかし、なんとしても、勝って欲しいなぁーー。』

と、云うコトで、皆さん、頑張って応援しましょう。。
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