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機械の修理は、数学的に。

朝、会社から電話あり、「工場の機械を見て欲しい」とのこと。

工場の新人・濱本さんが、上手く出来ないらしい。
見れば、一つは、食わし込み機械の不具合。

これは、単純な操作ミスであったから、直ぐに直ったが、もう一つ、最終段階の成形機に不具合が発生した。

『うーん、これは大変だ。これは、これは・・・・・。』である。

この「・・・・・・・」の間に、脳裏に浮かんだのは、
なんとか、直さねば、-
もしも、直らなかったら、機械屋を呼んで、-
この場合、2日程度のロスが出て、修理費は、安く済んでも数万円以上、-

先ずは、「なんとか、直そう!!」である。

なんで? 
どの部位が?
どんな風に?
その原因は?

先ずは、ここからがスタート。
機械を直すのは、論理の組み立てであり、数学の問題を解くのに似ている。

最初に、「ここかぁ~!!」と見つけたのがロールに纏わりついた「綿」
これを、丹念に取り除いたが、未だ直らず、空転するではないか。

『うーん、これは厄介だわ。2次方程式かい。」と、メゲズニ、もう一度、機械の隅々にチェックを入れる。
「おおー、このベルトのココだ!!」と、引っ掛かっている部位に気が付いた。

『さて、どうして直そうか?』であるが、ここまで来たら、もう解決が近い。
サクサクとは行かないまでも、辛うじて処置を済ます。

「これで、どうよ。」と、機械を作動。
すると、普段通り、正常に動いた。

毎回、故障する場所も違えば、その原因も、直し方も、全く違い、何十年経っても、「初」が多く、その場で考え、直す他に方法がない。

1時間ばかりで、修理を終え、気分良し。
今しがたも見に行ったが、順調に動いている。

修理の間に尋ねて来た問屋の営業マンは、当然ながら、その間は、待つ事になる。

営業マン「直りましたか?」と恐る恐る聞く。
どうして恐る恐るかと言うと、もしも直ってなかったら、私の機嫌が悪く、そのトバッチリを案じてのこと。

私「おぉ、直したよ。」
担当者「しかし、社長は、なんでもされるんですね。」

私「まあねー、中小企業の親方は、なんでもこなせないと務まらんからな。」 


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