元ヤンの奴、再登場。
先日、元ヤンキーで中華料理店で修行中の奴が、また来た。
奴「会いに来たわ」
私「おおー、まあ入れや」
と言ったものの木曜ではない。
私「あれ、今日お前休みやないやろ。」
奴「うん・・。」
私「どうしたんや?」
奴「辞めたんよー」
私「えっ、辞めたー。あほか、お前は」
この前、あれだけ喜んでたのにどうしたんだろう。
気になって事情を聞いてみた。
週1回の休みで、朝9時から夜11時まで働いて7万円の給料であったとのこと。それに付いては、この前にも聞いていたし、見習いで技術を教えて貰うのだから当然である。それに住み込みだから、家賃や食費などを考えれば決して安くはない。
4月から働いて12月迄だから8ケ月経つ。
ところが、11月に突然7万円が4万円に下がったらしい。どうも原因はそこらしい。
私「何で下がったんや?景気が悪いからか?それとも、お前の働きが悪いのか?」
奴「なんや分からん。辞めてきた」
どうも解せん話である。
値下げするなら、それなりの説明をしてやるべきだろうが。
しかし、私が店の人に聞いた訳ではないから、詳しくは分からない。
私「これから、どうするつもりや?」
奴「料理をしてみたいから、来年、九州へ行くねん」
私「九州?なんで九州や?」
奴「ちゃんぽん麺を習いたいねん」
私「なんで、ちゃんぽん麺なんえ?」
奴「好きやから」
私「ふーん。」
私「まあええ、何処の店で働くねん?」
奴「未だ分からん。九州へ行ってから探す」
私「ふーん。そうかぁー。」
ここまで喋って、私はもう一度まじまじ奴の顔をみ直した。
それ程、落ち込んでいる風でもない。
どちらかと云えば、至って元気で、しかも明るい。
ややもすれば深刻な顔付きは私の方かも知れない、そんな気がした。
私「お前、年は幾つ?」
奴「19や」
私「そうかぁー19かぁ。まあ、ええやろ。好きなことをすればいいわ。」
屈託の無い奴の顔が、少し眩しく見えた。
19才の若さを眩しく感じた。
奴に在って、私に無いもの、それが19才。
もしも、もう一度19才からやり直せるとしたら、どうだろうかと考えた。
いや、もう戻りたくない。私には、そんな答えが容易に見つかる。
肉体だけ若返るなら歓迎だが、今更もう一度は、どうもきつい。
もう御免だ、と言う意味ではないが、一度きりの人生で充分だと思っている。
奴「会いに来たわ」
私「おおー、まあ入れや」
と言ったものの木曜ではない。
私「あれ、今日お前休みやないやろ。」
奴「うん・・。」
私「どうしたんや?」
奴「辞めたんよー」
私「えっ、辞めたー。あほか、お前は」
この前、あれだけ喜んでたのにどうしたんだろう。
気になって事情を聞いてみた。
週1回の休みで、朝9時から夜11時まで働いて7万円の給料であったとのこと。それに付いては、この前にも聞いていたし、見習いで技術を教えて貰うのだから当然である。それに住み込みだから、家賃や食費などを考えれば決して安くはない。
4月から働いて12月迄だから8ケ月経つ。
ところが、11月に突然7万円が4万円に下がったらしい。どうも原因はそこらしい。
私「何で下がったんや?景気が悪いからか?それとも、お前の働きが悪いのか?」
奴「なんや分からん。辞めてきた」
どうも解せん話である。
値下げするなら、それなりの説明をしてやるべきだろうが。
しかし、私が店の人に聞いた訳ではないから、詳しくは分からない。
私「これから、どうするつもりや?」
奴「料理をしてみたいから、来年、九州へ行くねん」
私「九州?なんで九州や?」
奴「ちゃんぽん麺を習いたいねん」
私「なんで、ちゃんぽん麺なんえ?」
奴「好きやから」
私「ふーん。」
私「まあええ、何処の店で働くねん?」
奴「未だ分からん。九州へ行ってから探す」
私「ふーん。そうかぁー。」
ここまで喋って、私はもう一度まじまじ奴の顔をみ直した。
それ程、落ち込んでいる風でもない。
どちらかと云えば、至って元気で、しかも明るい。
ややもすれば深刻な顔付きは私の方かも知れない、そんな気がした。
私「お前、年は幾つ?」
奴「19や」
私「そうかぁー19かぁ。まあ、ええやろ。好きなことをすればいいわ。」
屈託の無い奴の顔が、少し眩しく見えた。
19才の若さを眩しく感じた。
奴に在って、私に無いもの、それが19才。
もしも、もう一度19才からやり直せるとしたら、どうだろうかと考えた。
いや、もう戻りたくない。私には、そんな答えが容易に見つかる。
肉体だけ若返るなら歓迎だが、今更もう一度は、どうもきつい。
もう御免だ、と言う意味ではないが、一度きりの人生で充分だと思っている。
2002-12-17 01:51
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